現在、市場における製品の小型化というニーズとテクノロジーの進歩につれて、パーツの微小化は、日に日に加速度を増しています。電子部品の製造メーカーでは、製品の組立や検査の自動化に伴う装置のトラブルの7~8割が部品供給部で発生すると言われています。自動化における装置全体の成否の鍵は、まさに部品供給部が握っていると言っても過言ではありません。
パーツ整列機とはランダムに供給された部品をさまざまな振動等を加え平面板上に指定されたピッチ及び姿勢で一度に数百から数千個の部品を整列させる装置です。パーツ整列機はその振動方式により、水平振動・回転振動・縦振動タイプに分類されます。
パーツ整列機は半導体部品の開発及びその普及と共に日本独自の技術として発展し、特にシリコンダイオード、トランジスタ、水晶発振子等のパッケージ製造工程におけるリードやベースのハンダ付け、電極印刷、封着に利用されてきました。これらの工程で共通している事は定められた治具に短時間で大量の位置決め整列を行う事です。
パーツ整列機で整列された部品はパレット単位による組立や検査に利用します。
パーツフィーダは部品の供給装置ですが、パーツ整列機は部品の供給装置と共に部品の組立機でもあります。多品種少量、少品種多量、簡単な段取り替え、高い汎用性等パーツ整列機は大幅なコストダウンを実現します。